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いつもの年とは違う風が吹き
戸惑いを隠せない人があふれ
変にピリピリとした空気を感じ
ひきつった笑顔じゃいけないと思い
頬を緩めようとしてもうまくいかない
これってどうして?
笑うことがこんなにも辛いなんて
そう思わされる何かがあるはずなのに
誰もが見て見ないふりをしようとしてる
これじゃ駄目だってみんな分かっているのに
誰かが必ず横槍を入れる
そんなもの気にせずにいられたらって
星空の下で見上げてみる
ライトアップもされないまま
酔客の声も聞こえないここを独り占め
ひらひらと舞い散るさまは毎年同じなのに
今年だけは違って見える
哀しいほどに綺麗な姿にそっと涙する
せめてこの姿だけでも届けてあげたい
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